ダディの徒然

登校拒否の経験を持つ大学生が自身の経験や本で得た内容を中心に発信していきます。

褒めることについて

褒めることってみんなよくするし、した方が良いって聞きますよね。

今回は、そんな『褒めること』について考えてみようと思います。

 

 

 

褒めるとは 

褒めるってよく言いますけど、具体的にはどんな意味があるのでしょうか?

辞書で調べてみましょう。

 

まず、褒めるとは

 人のしたこと・行いをすぐれていると評価して、そのことを言う。たたえる。「勇気ある行動を―・める」「手放しで―・める」「あまり―・めた話ではない」⇔そしるけなす。                           goo 辞書から引用

 

つまり、褒めるとは人のしたことや行いに対して評価をし、そのことを言うことであるとわかります。

 

褒めることの種類

教育実習に行った経験や、本で得た知識から

僕は、『褒めること』には2種類あるのではと考えています。

①その子自身を認める褒め方

②その子を動かす為の褒め方

 

①その子自身を褒める褒め方

これは、名前の通りみなさんがよくされていることだと思います。

例えば、学校のテストで良い点を取って帰ってきたら

「よくできたんだね!次も頑張ろう!」などです。

この褒め方をする場合他者と比較するのではなく、その子自身の中の成長に目を向けてやり褒めることが大切になってきます。

(例)以前よりも、かけ算やわり算がよく理解できるようになっているね!

このように、具体的に褒めるポイントを明示してあげることも大切です。

曖昧な褒め方では、どう良かったのか、次にどうすれば良いのか、が見えにくくなってしまいます。

これは、大人でも同じことですよね?

 

②その子を動かすための褒め方

タイトルだけを見ても理解しにくい人もいるかもしれません。

具体的に言うと、「〇〇さん、もう席について静かに待っててえらい!」などの

教師で行われる称揚のことです。(ちなみに称揚は教育方言的なところがあるかもしれません。教育実習に行った際に使うことが多くて最初は全く慣れませんでした笑)

教師が思い描いていることを率先してやってくれている子を褒めることで、次に取れば良い行動を気付かせるとともに、褒められたい気持ちの強い子どもたちが動いてくれることを期待しての声かけをすることがあります。

これは、ご家庭でも同じく行われていることと思います。

 

 ただ、この褒め方には注意が必要です!!!

これは、暗に「~して」と言われてることと変わりません。

みなさんもそういう回りくどい言い方ばかりされてるとしんどくなりませんか??

 

つまり、 ②が多くなりすぎてしまうと認められているという自己肯定感が感じられなくなり、コントロールされているような気持ちになってしまうことがあります。

 それに親や教師の意向に沿った子が良い子ということになってしまって指示待ち人間や、教師や親の顔色を伺う子どもたちが多くなってしまいます。

自立した子どもを育てたいなら真逆のことですよね?

 

 褒める時のチェックポイント

ここで、子どもや大人でも一緒ですが、褒める時に考えておくと良いことを

何点かまとめたので、ぜひ参考にして見てください。

 

①自分にとって都合の良い言動ばかりを褒めていないか

②曖昧に褒めるのではなく、具体的に褒めているか

③その人を全力で受け止められているか

④他者と比較しすぎていないか

⑤結果ばかりを褒めていないか

 

以上のものは、あくまでも僕が思うチェックリストなので、修正を加えながら使っていただくと、より良く褒めることができるのではと思います。

 

褒める機会について

ここまで具体的な褒め方や注意点などを見てきました。

「でも、うちの子はそんな褒めることないよ…」って思われる方いませんか?

そんなことは全くないと断言します!!

どんな子にも褒められることはあるし、成長する上で褒められることはとても大切なことです。

では、どうやって褒めるか。簡単です。

親や教師の期待値を下げてしまうのです。

どういうことかと言うと、みなさん子どもたちや部下やそういう人たちと接する中で「これくらい出来て当然。こんなのは簡単だ。なぜ出来ないんだ。」と思ったことありませんか?

そこが、まさにポイントです!

あなたにとっては当たり前のことでも、子どもたちやそういう方にとっては当たり前ではないことかもしれません。

また、「出来て当然」や「このくらいのことは簡単」との思いを持ってしまっていると、子どもたちや周りの人ができないことがあると、「なぜこんなことができないんだ!!!」と怒りの感情を持ってしまうことが少なくないと思います。

 

本当に「今」その行動ができなければいけないのかも考えておくべきだと思います。

社会に出るまでにできていればいいのであれば、焦って叱ることもないでしょうし

今すぐできた方が良いのならば、叱ること以外に具体的な対処法を考えるべきです。

 

さらに言うと、他者から我が子のことを褒められたとき、「いえいえ。うちの子は全然なんです。」や「この子は困った子で…」などと謙遜のような卑下をすることがあると思います。

日本では、美徳とされている謙遜ですが、海外では全くそんなことはしません。

全力で受け止め、その子のことを褒めるのです。

他者に対して、謙遜の意味合いであったとしても、自分のことをダメな子と言われたら傷つきませんか?

日々の中で気をつけていきたいことだなと思います。

 

  

また、先日のツイートで紹介させてもらった、日本では失敗を悪と捉え他者に迷惑をかけないようにする文化が根付いています。

しかし一方で、インドのように「失敗することは当たり前という他者への寛容さを持ち合わせていると、失敗した時の心持ちが違いますし、褒めるポイントが多くなります。

 

こんなに偉そうに言っている僕は、小学校に教育実習に行かせてもらった時、最初の頃②の褒め方を多用していました。

しかし、ある時学年主任の道徳を得意とされる先生から「その褒め方は本当の意味で子どもたちのことを褒めていないよね。褒めたいならば、100%その子のことを褒めなさい」とのお言葉をいただいて、自分が子どもたちをコントロールするために褒めていることに気付いたのです。そこからは、子どもたち一人一人を認め、言動を価値付けしていくために、以前よりも注意深く見るようになりました。

 

まとめ

今回は「褒めること」に注目して、考えてきました。

 褒め方には2種類あり、2つ目に紹介したものは注意が必要。

また、具体的な褒め方や褒める機会などについても書きました。

ここに書いたことはあくまでも、一例でしかありません。

日々の中で考え実践しつつ、修正を加えていくことが大切だと思います。

 

最後に、僕が最近読んだおすすめの子育て本について書きますね。

『家でできる「自信が持てる子」の育て方』沼田晶弘

 

家でできる「自信が持てる子」の育て方

家でできる「自信が持てる子」の育て方

 

 

小学校の先生が書かれた育児本で、小学生くらいの子どもさんがおられる

親御さんが読まれるといいんではないかと思います。

 

次に、『世界で通用する最強の子育て』藤村正憲

 

世界で通用する最強の子育て

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この本は、日本と海外の子育ての違いやより良い子育てについてくれて本です。

とても読みやすいので、2冊ともオススメします。

 

より良い人生になるための参考に参考になれば幸いです。

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